皮革のお手入れ

皮革製品は素材のお手入れ・丁寧な保管が重要です!
皮革はコラーゲンという繊維状のタンパク質が基本成分です。そのため、優れた風合いや耐久性、さらに吸湿透湿性、保温性など高い機能性を有しています。
しかしその特徴を長い間維持するには、素材別の手入れ・保存が不可欠です。

素材別 お手入れ方法

皮革には優れた長所がありますが欠点もあります。またその仕上げ方法によって表面の性質も異なりますので、お手入れには細心の注意を払って下さい。

  • 皮革(仕上げ)の種類にあった方法を選びましょう!
  • あらかじめ目立たない部分で色落ち、シミや塗膜の溶解が起きないかチェックしてから全体に少しずつ使用しましょう!
  • 仕上げの種類が解らないときは、無理をせず購入した店に相談しましょう!

一般の皮革

汚れを落とすには?
→乾いた柔らかい布で、こまめに汚れを落としましょう。
部分的な汚れの場合は消しゴムでこするのも効果的です!

水に濡れてしまったら?
→皮革は本質的に水を嫌いますので、乾いた布で軽くたたくようにふき取り、陰干ししてください!

皮革専用のクリーナー・クリームには、様々な効果(汚れ取り・保革・つや出し効果など)を持ったものがあります。使用する際は製品にあったものを販売店などに相談し、購入しましょう。

エナメル革、ガラス張り革

表面の光沢を維持するためにも、お手入れの際は手袋の着用をおすすめします。

汚れを落とすには?
→樹脂塗料で厚く塗装されており、汚れがしみ込みにくいので柔らかい布で容易に落とすことができます。落ちにくい場合は、皮革専用のクリーナーを使用して下さい。

お手入れ方法
→光沢を保ち、ひび割れを防ぐためにも、専用のクリームを使用し、乾拭きを忘れないようにしてください!

スエード・ヌバック・ベロア

ベロア スエード・ヌバック・ベロア等の起毛した革は、毛足の美しさを保つためにこまめにブラッシングして下さい。

汚れを落とすには?
→革の裏側から手を当てて汚れの部分を持ち上げて、消しゴムタイプのクリーナー(なければ消しゴムでも可)で軽くなでるようにこすってください。

液体をこぼしたら?
→しみ込まないうちに手早くティッシュペーパーやハンカチなどで吸い取り、乾いてから良くブラッシングして下さい。

ただし、塩化カルシウム系除湿剤の水溶液が容器からあふれて製品に付着すると、皮革の収縮・硬化を引き起こします。使用の際は交換を早めに行い、吸湿した液をこぼさないで下さい。

革靴

クリーナーで汚れや泥を落とし、クリームを多めに塗る。靴底も革の場合、底にも保革油を塗っておきましょう。 シューキーパー・ブーツキーパー(なければ新聞紙を白い紙で包んだモノ)等で形を整え、通気性を良くするために穴を開けた箱にしまいましょう。

皮革衣料

クリームを軽く塗り、型くずれを防ぐため厚みのあるハンガーにつるし、ほこりをかぶらないようにカバー(ビニール製の袋をさけ、通気性のあるものを)をかけましょう。 皮革衣料のクリーニングで逆に汚れがひどくなったり、傷みが早くなる場合がありますので、特に汚れがひどくない場合はクリーニングに出す必要はありません。クリーニングに出した場合も、クリーニングから帰ってきた衣料は水分や洗浄剤が残っていることもあるので、一度袋から出して、風通しのよいところで陰干してください。

鞄やハンドバッグ

汚れを落とし、詰め物をして型くずれを防ぎましょう。薄紙や、柔らかい布で包み、箱に入れて下さい。そのため、箱ごと購入時のものをとっておくとよいでしょう。